ぴすれの備忘録

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逸般家庭用APかな?WLX212を使ってみた

長らく在宅勤務用回線として使っていた楽天モバイルMNOの有料化に伴い、
LAN分割できる環境をつくるためにRTX830と同メーカーのYAMAHA WLX212を購入しました。
APとして使ってきたGoogle Wifiからのリプレイスとなります。

目的はゲストWiFiの構築です。
自宅にはNASが複数台稼働(ReadyNASnasne×2)しているのもあり、
在宅勤務用にLANを自宅NWとは切り離したいのです。
あと、法人向けAPを触るのは初だったので、せっかくなら勉強も兼ねて、という意味もあります。
network.yamaha.com

WLX212を選定した理由

  • RTX830との親和性
    • 上記のようなヤマハの設定例が提供されているため、要件に合った構成が可能です。
    • RTX830のGUI画面で「LANマップ」が使えるので、管理がしやすくなります。
  • 安定稼働ができること
    • 今回は法人向けのAPを選択。50度くらいまでの環境なら耐えられるとのこと。
  • 家庭回線がVDSLによる100Mbps制限があるため、WiFi5で十分。
    • WiFi6対応の法人向けAPもあるにはあるが、手に届く価格帯はNetgearくらい。
    • WiFi6は個人的にはクライアントは対応するべきですが、家庭用回線にはまだはやいです。
    • 有線機器も考えると10GbEを構築しなくてはいけず、まだ大変にお高い。

使ってみた

外箱はこんな感じ。ヤマハのNW機器らしく法人向けの段ボールできます。 f:id:pslet:20210517014400j:plain

ちなみにACアダプタは白い箱のもので別売り。これだけで4700円近くします。PoEスイッチよりは安いですが。

外見はこんな感じです。寂しいのでとりあえずカービィを載せておきました。 f:id:pslet:20210517014739j:plain

設定

配線はこんな感じ。 余計な機器は省いています。

[ ONU ] - [Router RTX830] - [AP WLX212]

以下機器に設定を行います。法人向け機器といえばコマンドですが今回すべてGUIから設定できました。

RTX830側

  • タグVLANを切っておき、WLX212のポートに設定する。必ず全遮断モードにしておくこと。

WLX212側

  • 管理者パスワードの設定
  • 電波の指向性を「指向性なし」に設定
    • 指向性ありの場合、一方向にだけ電波が強く飛びます。オフィスの窓際の壁に設置する場合の設定です。
  • SSIDの設定(通常用、ゲスト用)ゲスト用には先ほどのVLANを設定
  • ゲスト用にキャプティブポータルを設定
    • キャプティブポータルとはカフェのフリーWiFiなどでインターネットにつなぐ前にメールアドレスを打ち込ませたりする画面です。
    • 自分しか使わないので正直いらないですが、せっかく機能があるので。メールアドレスは無し。
    • 仕事の時に使うので、励ます言葉を書いておきました。

良い点

  • 安定感がすごい
    • 法人向けAPなので、WiFiがつながらなくなったり途切れるという問題は無用。
    • かつて使っていた民生品のルーターはしょっちゅうルーターを再起動させていたので、別次元の快適さです。
  • LANマップや見える化ツールが優秀
    • 格好良さのかけらもない名前ではありますが、中身は優秀です。
    • LANマップはRTX830の管理GUIからAPに何がつながっているかが一目でわかり、APの管理画面を開くことが可能。
      • スイッチもヤマハが欲しくなりました。
    • 近所のWiFiチャネルを確認できたり、機器ごとのWiFi状況をみられるのは新鮮。

悪い点

  • 費用対効果は微妙
    • 今回NTT-Xで購入しましたが、本体とACアダプタを合わせて37000円強。
    • 在宅勤務とはいえ、これだけの投資をする価値があるかは微妙なところです。
    • 個人向けに限れば、あえてRTX830やRTX1210を家庭で使っている人向けの商品といえます。