2018/06/09に六本木ヒルズで開催された、Ubuntu 18.04 LTS オフラインミーティングへ参加してきました。 昨年12月のイベントにも参加しましたが、以前と変わらない雰囲気(唐揚げ15kg分のオードブルが30分でなくなる!)で 楽しく学び過ごすことができました。
以下は行われた発表のメモと所感です。
UbuntuでRAW画像を扱う
カメラ沼と愛を感じたセッションでした。 RAW画像界隈は知らなかったので結構なるほど、と思ったり。。
- @Rakugouさん
- カメラがっつり取る
- ボディは消耗品、レンズは資産
- X-T2はいいぞ(フォーカスレバー、防塵・防滴)
- X-H1もいいぞ
RAW画像とは
X-T2のRAW画像はubuntuで取り扱えるのか
- ソフトウェアセンターからダウンロードする。
- UFRaw
- X-T2非対応
- RawTherapee
- 大体のRAWフォーマットに対応しているよ
- 使わないとわからない
- 現像はできた。
- 大体のRAWフォーマットに対応しているよ
- darktable
- X-T2はカスタムマトリックスのみ非対応
- UFRaw
注意点
- 18.04 LTSでやること。
- バージョンによりできる場合とできない場合がある。
他のやり方は?
- Adobe DNG Converterを使う
- 各社のRAWファイルをDNGファイルに変換
- DNGであれば各種ソフトで取り扱える。
- 現像ソフトをWineでつかう
- カメラに買い換える
- UFRawやdarktableに対応しているカメラを購入
- 2014年モデルあたりだれば動く
- ロングセラー商品が狙い目
Ubuntuの同人誌をUbuntuで書く
開発の手法を使って、同人誌を書いていますよという内容。 そういえばわかばちゃんの作者もGit使ってるっていっていたような。。。 オフラインミーティング後には突発の同人誌即売も行われました。
- team zpn あわしろいくやさん(@ikunya)
- うぶんちゅ!まがじん さっぱ~ん♪
- 1-7まで作成、8は作成中
- 技術書典に参加
制作手法
- OSSとしては、Ubuntu,RE:VIEW(組版フレームワーク),GitBucket,Jenkins(CI),LXD/LXC(コンテナ),IPAフォント,nginxを利用
- 製作開始宣言、issueへ登録。Re:VIEW形式、プルリク、CIが走ってレビュー、問題なければmasterへマージ
- アートワーク作業、あとがき
- GitのWeb UIにプルリク → CIが走る
- ソフトウェアのモダンな開発手法
- 対象がプログラム言語か自然言語の違いだけ。
-
- Conoha
- 自由にプラン変更可能
- CIが必要なときはメモリを多く
- CIが不要なときはメモリを少なくできる。固定費を下げることができる。ありがたい。
ざっくりわかるUbuntu 18.04 LTS
- vol.8向けの記事を加筆修正した。
- Vol.8
- 今月末発売予定
- 700円
Ubuntu 18.04 LTSでWineを使ってみよう
Wineは気になっていたものの、何も知らん状態だったので非常に役に立ちました。 てか触らないとな。。
- さがわさん
Wineとは
Ubuntu とWine
- 昔からWineのバイナリパッケージあり
- 16.04 LTS Wineは4年以上前の古いバージョン
- 18.04 LTSなら新しいバージョンなので動くアプリケーションが動くはず。(3.0になる。)
Wineで動くアプリケーション
- Direct2D 画面が乱れてしまう
- AIR草紙 Adobe AIRのインストールにWindows XPを指定する必要あり
- 東方も動く
- ノベルゲーも動く(吉里吉里)
- steamのゲームもそれなりに動く
- サクラエディタや秀丸、IP Messengerなども動く
- LINE、Kindle for PCなども動いた報告あり
- Kindle for PCは古いバージョンをいれて登録すること
Wineの動かし方
アプリケーション起動方法
WineによるWindows実現
- Wineの構成
- ローダ(Wine)
- 実行形式のファイルをメモリ上に配置する
- 各種ライブラリ、プログラム
- Windowsとは別の独自実装。(プログラムの使い方は同じ)
- サーバ
- プロセス間の協調動作を実現
- 開発ツール
その他(Tahome,FixedSysフォントetc)
- Unixのファイルシステムを利用
- Unix / → Zドライブ
- ~/.wine/drive_c Cドライブ
- デスクトップとかはXDGユーザディレクトリ利用
Wine上でもファイルに対する読み書き権限は同じ
- Wineにもレジストリが存在する。
- 構成はWindowsと同じ
- レジストリエディタを使って編集する
HKEY_CURRENT_USER/Software/Wine
フォント
- wine付属フォント(fonts-wineを入れておく)
- Fontconfigで列挙されたフォントファイル
- C:\Windows\Fontsにあるフォントファイル
- 描画はFreeType利用
- Wine2.0からカラー絵文字に対応。
- おすすめ設定
- winetircks fakejapanese_ipamonaなどつかう
- 文字化けや動作不良に悩まされたくなければ設定すること
- ttf-mscorefonts-installerを使う
Wineの動画再生
- Gstreamer 1.0に依存
- 現状 Video for WindowsやDirectShowは対応
印刷
- CUPSで依存してできるようにすること
- メーカー提供のドライバは使えない。Windows用。
- ゲームコントローラー
- Xboxコントローラー Wine3.2以降であれば使える?
- それ以外はUSBに接続できれば使える。
- WINEPREFIX
- ~/.wine相当のディレクトリを設定できる。複数環境を持てる。
- WINEARCH
WINEDEBUG
Wineで動くとは
動かない場合
- Windowsライブラリの不足
- MSの再配布パッケージはフリーソフトウェアではない。Wine内蔵版と競合することになる。
- .NET Framework,Direct Xパッケージの導入は大変
- Winetricksで設定すれば動くかもしれない。
Unixライブラリの不足
- バイナリパッケージの依存ライブラリは最小限
- ライブラリがなければWineはアプリケーションに非対応
- 動画再生はgstreamer1.0-plugins-bad-videoparsersやgstreamer1.0-libavを使う。
Wineにおけるバグ
- AppDBやBugZillaを参照
コンソールメッセージ
Windowsで動くならWineのバグです
- アプリケーションの作りが悪かったりすると無理
- 対象が難しいもの
悩ましいバグ
- HLSLのコンパイル
- Wine内蔵版では未実装
- ゲームでロード中にアプリケーションエラー起きる
- 文字比較論理の不一致
バグの回避
Wineのこれから
- Direct12の実装
- 32bitライブラリの廃止
- 互換性の向上
- WineConf(2018/06 オランダで開催)で議論する予定。
一読者によるレシピ実践とその経過
Ubuntu界隈ではUbuntu Weekly Recipeがあるので、 その内容を実践して、せっかくだからこの場で著者へフィードバックしようというお話。 試してみることの大切さを改めて実感。
- @toshi_kdさん
- インフラエンジニア
- Ubuntuユーザーにとっての先達 Ubuntu Weekly Recipe
feedbackをこの場でするのも面白そう
対象レシピ
- 480回
- 483回
- 484回
今回は、OpenNebula
試した内容
- 深掘りする
リリースノートの紹介
- Ubuntu 18.04 LTSリリースノートを翻訳者が紹介。
BionicBeaver/ReleaseNotes/Ja - Ubuntu Wiki